「乾杯条例」、賛否両論

地域のお酒で乾杯しよう

乾杯条例みなさんは「乾杯条例」をご存知でしょうか。
頻繁にお酒を飲む人なら、この条例について見聞きしたことがあるかもしれません。
乾杯条例とは、「乾杯をする時は、その地域のお酒を飲みましょう」という条例です。

こう書くと「なんのことやら?」と思われるかもしれませんが、「乾杯をする時に他のお酒ではなく、その地域で作られたお酒で飲むことという決まりができた」ということ。
おめでたい時って、みんなで盃やグラスをもって「乾杯」というものですよね。

その一声で宴会が始まるといってもいいです。
お酒が飲めない人でも、「乾杯」の時に出るお酒だけは口を付けるという人もいるほど。
つまりどういうことかというと、この機会にお酒を地酒にすることで、「地酒の消費量」が上がるというメリットがあるということ。

他の地域で作られたお酒じゃなく、地酒を使って乾杯することで「地産地消に貢献しましょう」というのが「乾杯条例」です。

なぜこの様な条例ができたのか?というと、最近では酒造や酒造メーカーのお酒に対する消費量が低下しているためです。
酒造というのは日本の伝統につながることもあり、それを守るために京都の伏見が立ち上がりました。
京都・伏見は全国でもお酒の産地として知られている土地。

この伏見が「乾杯の際にはビールではなく日本酒で」という取り組みを実施し、これに他の地域が続きました。
この乾杯条例は、不景気のあおりに悩む酒造や酒造メーカーの苦肉の策だといえるでしょう。すでに、いくつかの地域で条例が可決されていると言います。

しかし、やはり非難も

いわゆる地場産業を助けるという意味で作られた「乾杯条例」。
しかし、これにみんなが賛成かというとそういうわけではありません。
お酒は自分のお金でのみに行くわけですから、最初に飲むお酒を決められるのはおかしいのではないか?という疑問も。
これは当たり前ですよね。

この条例ができてしまうと、
「じゃあお酒が飲めない人はどうするの」
「日本酒が嫌いな人はどうしたらいいの」
という議論が出てきます。
こういった人にまで日本酒で乾杯をさせるのか?と考えたらそれは横暴だと言われても仕方がありませんよね。

いくらいいものでも強制されれば嫌になる人も出てくるわけで、反発心から地酒と距離を置く人も出てくるかもしれません。
そういったことを考えると、この条例が成立していいかどうかは未知数であると考えざるをえないでしょう。