お酒は百薬の長

酒の効用

お酒は百薬の長だという話を聞きます。これは一体どういうことなのでしょうか。
実はこのことは科学的に裏付けられていることのようです。

ある調査や研究によると、「適量のお酒を飲んでいる人の死亡率が、全く飲まない人、あるいはその逆に大量に飲む人に比べて最も低い」というデータが発表されています。これは人種や性別、あるいは地域条件などに関係ないのだそうです。

この実験を検証したのが、米国保健科学協議会のACSH(American Council on Science and Health)です。
1993年の6月に発表したレポートで、各国の医学関係者や研究機関による研究報告を集約し、それらを分析した結果、「適量の飲酒は全死亡率を低下させ、健康にプラスである。その一方で過度の飲酒は死亡率を大幅に上昇させる」と結論づけています。しかし、気をつけなくてはいけないのは、アルコールの許容量には個人差があり、さらに「適量」の概念が当てはまらない場合があることです。
アルコール依存症や、薬物乱用者、飲酒運転、未成年者や妊婦の飲酒といった問題も考慮するべきという注意書きもついています。

じゃあ、お酒が飲めない人でも少しは飲んだ方が良いのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし、ACSHによれば、もともと飲まない人に飲酒を勧めるものではなく、過剰飲酒の人達に適量を推奨するものとしていますので、お酒が飲めない人も心配することはありません。

死亡率を下げる理由

では、適量のお酒が死亡率を低下させるその理由はなんでしょうか。それは、主な死亡原因である心臓病に対して、お酒は予防効果があるためだと考えられています。
アルコールというのは、心臓疾患を予防する効果のある善玉コレステロールであるHDLコレステロールの値を上げ、悪玉コレステロールのLDLコレステロールを下げる働きがあるとされています。さらにストレスに反応する冠状動脈発作を減少させる働きもあることから、アルコールが死亡率の低下に貢献しているというのです。

まさに、お酒というのは百薬の長ということが照明されたということになります。
もちろん、飲み過ぎや未成年者などの飲酒などは避けるべきですし、一気のみや暴飲といったことは避けなくてはなりません。アルコール依存症の問題なども最近は社会的に取り上げられています。
なので、程よいお酒とのつき合い方というのをこれからはもっと考えていくことが大切なのではないでしょうか。